絶縁油試験(絶縁油劣化診断)
キシダ化学

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チェックマン

製品の種類
チェックマン1B
チェックマン2B
チェックマン4R(中止・2Bにて測定可能)
チェックマンスポイド
チェックマンカラー

電気絶縁油全酸価簡易測定法(中和呈色式)

電気絶縁油の酸価度を簡単に正確にチェックできます。

 

使用説明書

変圧器、遮断器、開閉器、コンデンサー、ケーブルなどの液体絶縁油として多量に使用されている電気絶縁油は、使用中に次第に変質して有機酸が増加し、スラッジを生成して絶縁油としての性能が著しく低下する、いわゆる劣化現象を起こします。従って絶縁油の保守管理上、全酸価を測定して劣化の度合を経時的に知ることは非常に重要なことです。全酸価によって絶縁油の良否を判定する基準は、絶縁油の使用される目的および用途によって必ずしも一定ではありませんが、一般的には以下のようになっています。
全酸価 判定
0.2以下 良好
0.2超過 〜 0.4未満 要注意
0.4以上 不良

従って、全酸価を0.2以下に保つことが、変圧器などの電気機器の保守管理上重要なことです。チェックマンはJIS−C2320(電気絶縁油)および、JIS−C2101の15(全酸価試験)を参考にして、保守管理現場で 「簡単に」 しかも 「迅速に」 全酸価を測定することを目的として開発された、絶縁油の全酸価簡易測定法です。チェックマンは既に各社で採用され、非常に優れた測定法であるとの評価をされています。

 

チェックマンの内容

(1)チェックマン1B、2B、(4Rは中止)
 (各判定液量 10ml
※20ml用ガラス瓶に10ml 入っています)
   (一般的にチェックマン2Bの試薬がよく使われます)
チェックマン 判定液色 キャップ色

用     途

一箱入数
1B 全酸価0.1以下判定用 50本
(10本×5箱)
2B 全酸価0.2判定用

(2)チェックマンスポイド

絶縁油を採取する際に使用し、採取量は 「赤色標線」 までとします。
赤色標線は絶縁油を5g採取できます。

※赤線は2本あります。
専用スポイドの数字「6」の近くの赤線が5gの印です。
もう1本は特殊な測定用です。(最下段にてご説明します)

(3)チェックマンカラー

判定液(ニ層分離した上層部)の着色度合により絶縁油の全酸価を決定する際、比較対照色として使用し、刻印してあります数字は、 「全酸価の値」 を示します。

下記は比較用の色表示がされていません。
各値により青黄赤等の色分けがされております。

 

チェックマンの使用方法

(1)チェックマンスポイドで判定する絶縁油を 「赤色標線」 (5g位置)まで
     採取します。

注1)絶縁油は室温まで冷却したものを使用して下さい。
注2)チェックマンスポイドはできるだけ絶縁油中に深くさし入れないようにし
       絶縁油をゆっくりと吸い上げて採取してください。

(2)採取した絶縁油を判定液入りガラス瓶に静かに注入します。

注1)ガラス瓶のキャップは使用直前に開けて下さい。
注2)絶縁油をガラス瓶に注入後、チェックマンスポイドの内壁に付着している
       絶縁油を3回、判定液中に押し出してください。その際にガラス瓶内液が
       飛散しない様、静かに行ってください。

(3)キャップをして、3〜5秒間激しくガラス瓶を振った後、2〜3分間静置します。

(4)静置後ガラス瓶内液が2層に分離した後、上層部をチェックマンカラーと比較
     して(両者の透過光色で)判定します。


注1)静置後ガラス瓶内液が乳化状態となって2層に分離しない場合は、内液全体の色
       をチェックマンカラーと比較して判定して下さい。

 

判定方法

判定(全酸価決定)方法は以下の通りです。
チェックマン

用    途

チェックマンカラー数字(全酸価値)

1B 全酸価0.1以下判定用
2B 全酸価0.2判定用 ※1

(1)前項の 「チェックマンの使用方法」 に従って、まずチェックマン2Bを使用して
      絶縁油の全酸価を求めます。≪判定液(上層部)の色をチェックマンカラー数字
      (上記※1の数字)の6種の色から選び、そのカラー数字が求める全酸価となり
      ます。≫

(2)全酸価が0.2以下の場合
      その絶縁油は 「良好」 です。(全酸価が0.1以下の場合、必要であれば
       チェックマン1Bを用いて測定および判定を行います。)

(3)全酸価が0.2超過の場合

3−1)全酸価が0.4未満であれば、その絶縁油は全酸価0.2超過〜0.4未満と
         なり、 「要注意」 です。

3−2)全酸価が0.4以上であれば、その絶縁油は 「不良」 です。

以上の判定方法をまとめますと、以下のようになります。


注)予め全酸価が0.1以下と想像される場合には、チェックマン1Bのみを使用することが出来ます。

 

注意事項

(1)チェックマン1B、2B(各判定液)
1−1) 判定液はキャップを開けた後直ちに使用して下さい。
1−2) 判定液は引火性ですので、使用時周囲の火気には充分注意して下さい。(危険物 第4類 アルコール類)
1−3) 判定液はアルカリ性ですので、手など身体へ付着の場合は、水洗いして下さい。誤って眼に入った場合は、おだやかな水流下によく洗眼したのち、医師の指示をうけてください。
1−4) 判定液は光を避けて必ず室内冷暗所に保管して下さい。

(2)チェックマンカラー

2−1) 80℃以上になる様な場所および直射日光を避けて保管して下さい。
2−2) 表面硬度はアルミニウムと同程度ですので、取り扱い中の傷に対しては充分注意して下さい。
2−3) 絶縁油、判定液およびその他の溶剤類等の付着を避けてください。表面が侵されて透明感を失うことがあります。
2−4) 着火温度は約400℃で、焔に触れると着火します。

(3)その他

3−1) 判定終了後のガラス瓶内液は一般廃油とし、廃棄又は焼却処分して下さい。(可燃物)
3−2) ガラス瓶およびキャップは廃棄処分して下さい。

 

上記の全酸価以外を測定したい場合は以下の特別な方法で測定できます。

絶縁油を規定量の半量(2.5g)を入れて測定した数値を2倍にして酸価を判定すれば測定範囲が2倍になります。
この方法で1Bの場合0.02〜0.16の測定が可能です。
2Bの場合は0.2〜0.46の測定が可能です。

例(下記は1例です)

●全酸価0.2〜0.46近辺を測定したい場合

試薬にチェックマン2Bを使い、チェックマンスポイドで絶縁油を従来の半量(赤色標線の半分のところの線 約3ml(2.5g))を採取します。チェックマンカラーで判定し数値を出します。その数値を2倍した値が全酸価となります。

応用編

全酸価0.3〜0.69近辺を測定したい場合

試薬にチェックマン2Bを使い、チェックマンスポイドで絶縁油を従来の3分の1量(赤色標線の3分の1のところの線 約2ml)を採取します。チェックマンカラーで判定し数値を出します。その数値を3倍した値が全酸価となります。

ただし、絶縁油の採取量を少なくすると測定誤差が大きくなりますから測定精度は低くなりますので取り扱いには充分注意願います。

カタログのPDFファイルはここをクリックしてください。

チェックマンは白鴎物産株式会社の登録商標です。
総発売元: 白鴎物産株式会社
製造元:キシダ化学株式会社

参考:
チェックマンは電気絶縁油の酸価度測定をする試薬ですが
電気絶縁油の簡易水分測定にはココをクリック。

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